
ケガで出遅れた2023年の分まで、来季は高いレベルで実力を発揮する
淺間大基は悔しさを押し殺して言った。「あのケガで、1年終わってしまったなという感じ」。12月1日、北海道・北
広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ後の会見で、今季を振り返って言った。
春季キャンプ最終盤で、順調だった歯車が大きく狂った。三番・中堅でスタメン出場した2月26日の
阪神とのオープン戦(名護)。1回の守備で、右中間フェンスに激突し、左足を負傷。3月1日に手術した。
リハビリを経て6月30日に一軍昇格を果たしたが、状態は完璧ではなかった。「痛みのある中でテーピングを巻きながらやっていた。そこは腹をくくってやろうとは思っていたんですけど……」。左足の状態は完治に至らず、7月28日に抹消され、残りシーズンは二軍戦に出場しながら左足の回復に努めてきた。
患部の現状は「もうちょいくらいです」と完治は近い。シーズン中はプレー以外の日常生活でも、痛みを感じることがあったようだが、「それはもうないです。その辺のストレスはなくなりました」。完全復活から巻き返しを期す来季へ向けた自主トレも強度を高めて行えそうだ。
この1年間の出遅れを取り戻すべく、来春キャンプへ万全を整える。「僕はセンターで1年間出る、そこしか見ていない」。今季は
松本剛をはじめ、
万波中正が台頭し、
五十幡亮汰や
今川優馬、そして内野手の
野村佑希、捕手の
郡司裕也らも外野で奮闘。激しい争いが待ち受けるが、「負けるつもりもないです」ときっぱり。攻守走で高いレベルのパフォーマンスを出せる実力を来季こそ発揮する。
写真=BBM