
最下位からのチーム浮上に向けて力を尽くす西口監督
2015年に現役引退後、そのまま球団に残り、編成部、二軍投手コーチ、一軍投手コーチ、さらに22年から24年までファーム監督を務めてきた
西口文也監督が25年、いよいよ一軍の指揮を執る。
24年は49勝91敗3分け、首位と42ゲーム差の最下位に終わったチームを引き継ぐこととなるが、「今、こういう状況だからこそ楽しみというか、『どうやって強くしていこうか』『どう勝てるチームにしていこうか』をいろいろと考えられのるかなと思うので」と、むしろ強いやりがいを感じているという。
ファンフェスタでのあいさつでは、「今年(24年)、チームがこの成績に終わったのは打てなかった。本当に打てなかった。それだけだと思います」と明言。新たに招へいした
鳥越裕介ヘッドコーチ、
仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチを起爆剤に打率.212に沈んだ打力を徹底的に向上させていく。
また、選手たちには現時点でレギュラー起用が決まっているのは遊撃・
源田壮亮のみだと伝えている。「それ以外のポジションのレギュラーを獲りにいってもらいたい」。闘争心をあおり、選手の成長を促す考えだ。
一方、投手陣のメドは十分に立っている。すでに開幕投手は
今井達也だと発表済み。
隅田知一郎、
高橋光成、
武内夏暉に加え、
渡邉勇太朗、さらには新鋭の
菅井信也など先発は充実しており、中継ぎの柱として
平良海馬の先発からの配置転向への説得にも成功した。
西武一筋30年。ほぼ全選手の特徴を把握していることも大きな武器だ。年齢や実績は関係なく、時に厳しく、時にはフォローしながら、全員を平等に見てチーム再建を目指す。
写真=BBM