
キャンプは順調に日程を消化中。初の大役を担う可能性は高い
期待ではない。やってもらわなくては困る存在だ。プロ3年目を迎えた右腕・
吉村貢司郎は今季、先発ローテーションの一角としてシーズンを通した活躍が求められる。
「(昨季は)9勝で終わって、2ケタ(勝利)もいけなかったので、15勝以上を目標にやって、そこの中で負けが少ない投手を目指して頑張っていきたい」
2年連続リーグ5位からの巻き返しへ、課題となるのは先発陣。その中で、吉村は競争に勝利しなければいけないのはもちろんのこと、結果が必要になる。ポジション争いではない。高みを目指し、先頭で引っ張っていかなくてはいけないのだ。
狙うのは自身初となる開幕投手の座。
石川雅規や
小川泰弘といったベテラン、同学年の
高橋奎二、完全復活を目指す
奥川恭伸らがライバルだが「やっぱり選手である以上狙うべきところではありますし、僕自身もしっかりそこを狙って頑張っていきたいと思って、この冬もやってきている」と鼻息は荒い。その先に見据えるのは、シーズンを通して結果を残すこと。あえて『15勝』という高い目標を公言し、突き進んでいく。
チームでは昨季、2ケタ勝利達成者も、規定投球回到達者もゼロだった。先発として長いイニングを投げ、勝利に導くことが至上命題。「1試合を投げきるのが大事だと思っている。長いイニングを、しっかりと1年間通してできるほうがいい」と吉村。ライバルたちと切磋琢磨しながらも、将来のエース候補として矜持を示す。
写真=BBM