生まれ変わる決意がにじむ。オコエ瑠偉は春季キャンプを二軍でスタートしたが、一軍2次キャンプ地の那覇行き切符をつかんだ。今年は覚悟が違う。
「いい外野手がたくさんいますし、また(それぞれの外野手の)ポジションも決まってない。よりいっそう、頑張らなければいけない。去年と同じようなシーズンだと、まったく意味がない」
現役ドラフトで
楽天から加入した昨季は、春季キャンプとオープン戦で結果を残し、「一番・左翼」で開幕スタメンを勝ち取った。だが好結果を出し続けることができず、後半戦は二軍暮らしが続いた。昨季終了後は、
坂本勇人の下に初めて弟子入り。現役最多通算2321安打の右打者に打撃の教えを請い、「正直こんなにきつい自主トレはやったことない」という猛練習で体を引き締めた。
宮崎キャンプでは内容や過程を重視する
阿部慎之助監督に「(紅白戦で)守備に就くときにライトまで格好よく走っていたから」と姿勢を評価され、「ポテンシャルはすごいものを持っているので、なんとか復活させてあげたい」と一軍昇格のチャンスを与えられた。
今季初の対外試合となった2月18日の韓国サムスン戦(那覇)では、左翼席へ特大アーチ。「本塁打がいい感じに出たけど、最後の打席は力み過ぎた。それは反省、課題」と自らへの戒めも忘れず、27日の
日本ハムとの練習試合(那覇)では対外試合2発目も放った。
チームの外野レギュラーは、右翼を守るであろう新外国人のR.
オドーアのみ。オコエが台風の目になる。
写真=BBM