春季キャンプ終了の時点で開幕投手は決まっていない。3月29日の
ヤクルトとの開幕戦(神宮)のマウンドに立つのは果たして誰なのか。
最右翼は柳裕也か。昨年は4勝11敗と大きく負け越したものの、防御率2.44で7回以上を投げ、かつ自責点2以内で抑えたハイクオリティースタートが24試合で9度と安定感は抜群だ。
8月13日の
広島戦(バンテリン)では9回を投げて無安打無得点投球をするも、援護がなく延長に突入。いわゆるノーノー未遂もあった。
ここまで開幕投手について発言はしていないが、指揮官から指名されれば、自身初の栄誉になる。一昨年には「僕自身、経験したことないですし、みんなでそこを争っていければと思っています」と話していたこともあるだけに、意気に感じるはずだ。
対抗は、昨季の開幕投手の
小笠原慎之介。3年連続規定投球回をクリアするなど、こちらもローテの柱として期待がかかる。
そして唯一、立候補しているのが
高橋宏斗。「バッチバチに狙っていきます」と公言し、オフから練習に取り組んでいる。ただ現状ではフォーム修正中のため、ここからのオープン戦で変わり身を見せることが最低条件だ。
昨季途中加入した
メヒアは大穴候補。150キロを超える直球で攻め込むピッチングがハマれば面白いが、前述した3人に比べれば可能性は低いだろう。アピール合戦が続く中、開幕戦のマウンドに立つのは果たして誰か。
写真=BBM