攻守走3拍子を兼ねそろえ、内野ならどこでも守れる才能を発揮する。山足達也が、大阪・舞洲の球団施設で虎視眈々と一軍再昇格を狙っている。
今季は二軍で開幕を迎え、4月19日に初昇格。翌20日の
ソフトバンク戦(PayPayドーム)で途中出場してから5試合に出場したが、30日に再び二軍降格となった。与えられた打席数は、わずかに1打席。「ここ数年、思っていることは打たないと一軍の試合に出られないな、と。いろんな球種に対応していくことが自分の課題だと思う」と語るように、二軍では安打を量産して奮闘を続ける日々だ。
「野球をやっている以上はレギュラーを目指してプレーしていきたい。自分のできることは精いっぱいしようと思っています。だから……。いつも準備だけはしっかりしておきたいなと思って練習しています」
そう語るように、誰よりも早く球場入りし、懸命に汗を流す。10歳ほど年下の選手らに交じって、ウエート・トレーニングを行い“そのとき”に備える。
2022年から連続無失策を継続中で「守備は自分の長所でもあり、武器でもある。チームにとってプラスのことなので、続けていければいいなと思っています」と力を込める。二塁には
ゴンザレスや
太田椋、
安達了一選手兼任コーチ、遊撃には
紅林弘太郎、三塁には
宗佑磨がいるため、主な出番は一塁の守備固めや代走となるが「優勝に向けて、必死にチームに貢献したいです」。
今季も“Vクラッカー”を笑顔でフライングしなければならない。
写真=BBM