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ヤクルト・吉村貢司郎 新風を吹かす2年目右腕/序盤戦MVP

 


 抜群の安定感を誇り、先発陣の軸として回っている。2年目右腕、吉村貢司郎が好調をキープ。今季も開幕先発ローテーション入りを果たすと、6月3日時点で8試合に登板し、チームトップタイの4勝を挙げ(3敗)、防御率2.61の好成績を残している。

 5月17日の阪神戦(甲子園)では6回途中4安打2失点(自責0)で勝利投手に。勝利を呼び込む力投を見せ、「いい流れを持ってこられるようなピッチャーを目指してやっていきたい。やっぱり『ここ』というところの決め球だったり、重要な場面でしっかり投げきることが大事になってくると思う。神経を使って、もっともっといいボールがいけるように、準備の面でいろいろ想定して投げていければいい」と今後に向けての決意を明かした。

 2年ぶりのV奪回へ、課題は投手陣。高津臣吾監督はかねて、新戦力の台頭こそチームに変革をもたらすと求めてきた。ルーキーイヤーの昨季は4勝止まりだった右腕が本来の投球をすれば、『新鮮力』としてチームに新風を吹かすことは間違いない。

 ライバルたちの存在を刺激にして、さらなる飛躍を目指す。新助っ人のヤフーレが好調で、新人のドラフト2位・松本健吾が5月15日の広島戦(松山)で初登板完封勝利を飾った。「投げていくうちに良くなっていっていればいい」と吉村。今後も好投でチームを勝利に導く。
写真=BBM
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