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7月は8日現在、6試合に出場して打率.286をマークしている中野
夏男の再現に期待がかかる。ここから調子を上げてきそうなのが
中野拓夢のバットだ。攻守のキーマンは「7月」にめっぽう強いイメージがある。
昨シーズンの7月度の月間打率は.310、9試合でマルチ安打をマークした。22年も.295だったから、夏男の本領発揮といきたいところだ。
「チームの勝ちが一番ですから、まずチームが勝つための役割をちゃんと果たすことを心掛けていくつもりです」
今季の打撃スタイルで顕著なのは長打が増えていることだろう。昨季はシーズン17二塁打だったが、今季はすでに2ケタをクリアしている。
「今年は強く引っ張ろうと思っていたので長打は増えている感じです。でも、もう少し逆方向の打球も増やしていければ打率も上がってくると思います」
開幕は「二番」だったが、交流戦ではチーム事情から8試合連続で「一番」に起用された。だが同一リーグ戦になるとまた定位置の「二番」に戻った。
5月下旬から下降気味で、6月もなかなか上昇しなかった。チームも停滞気味だが、昨季のリーグ最多安打男でもある、選手会長の中野が7月をリードしていく。
攻守走3拍子そろった男は「もっともっと後ろの打者につなぐ意識をチーム全員が持ちながらやっていけるようにしたいですね」と全員野球で夏場を乗り切るつもりだ。
写真=BBM