強烈な打球で“ドライチ”の魅力を披露してみせた。今季、上田西高からドラフト1位で入団した横山聖哉が、7月3日に行われたウエスタン・くふうハヤテ戦(ちゅ〜る)でプロ第1号アーチを描いた。
18歳のルーキーは三番・二塁で出場すると、初回の第1打席から快音を響かせた。ファウルで5球粘ったあとの9球目を振り抜くと、打球は右翼席へ一直線。華麗なバット投げも見せつけた。
攻守走3拍子をそろった逸材は、上田西高時代に通算30本塁打を記録。あこがれは、球団から託された背番号34の先輩である
吉田正尚(現レッドソックス)だが、「紅林(
紅林弘太郎)さんのプロ1年目ってどんな感じでしたか?」と周囲に確認する。同じ高卒入団の内野手である紅林弘太郎が当面の目標で「試合に出続けられる体力を身につけて、そこから技術などに取り組みたい」と強く意気込む。
春先はファームで鍛錬を積んだが、5月24日の
西武戦(ベルーナ)で一軍に初昇格。同日に八番・三塁でスタメン起用されると、プロ2打席目で西武のエース・
高橋光成からプロ初安打となる一塁内野安打を記録してみせた。
18歳ながら“大人の思考”を持つ。
「プロの世界に入って気がついたのは、一軍でも二軍でも、まずはヒットを打たないと試合に出ることができないこと。きれいな当たりがベストですけど、そうではない当たりでも結果を残さないといけません」
力強いスイングで、新境地を切り開いて近い将来、一軍の中軸打者へ。結果を残して存在感を示していく。
写真=BBM