来日1年目から“エース格”の働きを披露している。オリックスの
アンダーソン・エスピノーザが、前半戦から大車輪の活躍だ。
7月8日には監督選抜でオールスターに出場することが決まり「(1イニングで)3人からしかり三振を取りたい。真っすぐを投げたり、カーブを投げたり、スライダーを投げたり……。それぞれを組み合わせて、三振を奪いたいと思います」と、強く意気込んだ。
今季は14試合に登板して、7勝5敗で防御率2.19をマーク。自身の勝ち星が増えても「記録や成績より、チームが勝つことが大事。最後にチームが勝っていることが自分の幸せにつながります」と笑顔を見せる。
ベネズエラ出身の26歳。2022年はカブスでメジャー・デビューを果たすも、昨季はパドレス傘下のマイナーで腕を振り、来日するまでに2度、右肘のトミー・ジョン手術を経験してきた苦労人でもある。
「野球のキャリアを通じていろんなことを経験して、乗り越えることで強い精神力を培うことができました。だから、メンタルの部分で自信を持っています」
胸の内は強く熱い闘志を燃やしている。
チームはエースだった
山本由伸がドジャースへ、左腕の
山崎福也が国内FA権を行使して、
日本ハムへ移籍。今季開幕前にはポッカリと大きな穴が空いたと思われていたが、新助っ人の躍動で、その穴埋めに成功している。黙々と腕を振るエスピノーザが頼もしく映っている。
写真=BBM