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西武・隅田知一郎 先発ローテの責任を胸に投げ続ける左腕/頼れるタフネス

 

開幕から先発ローテーションを外れずに投げ続ける隅田


 今季前半戦、先発ローテーション投手の中で唯一、一度も出場選手登録抹消がなかったのが隅田知一郎だった。

 2年目の昨季、オフに参加した鴻江寿治パーソナルトレーナーの自主トレで自分の体の構造に適した体の動かし方を学び、シーズン通してそのトレーニングを継続し続けたことで確実な変化と成長を実感。9勝という結果もついてきたことで、「やっていることは間違っていない」という自信を手に入れた。そして今季もその取り組みを変わらず続け、8月8日現在6勝をマークしている。

 開幕前には「盤石」だと高い評価を受けていたはずの西武先発陣だったが、高橋光成が不振、平良海馬が故障離脱と誤算が続いた。「その分も頑張りたい」と思う一方で、「誰がいる、いないとかではなく、どんな状況であろうが、自分が良いピッチングをしなければいけないことに変わりはない」と淡々と話す。

 さらに、チーム2位の勝ち星を挙げつつも、「自分はまだ光成さん、今井さんみたいにチームから信頼されていない」と悔しさもにじませる。「年齢が若いとか、何年目とか関係ない」と3年目左腕。「ローテーション投手として投げている以上、責任を背負って投げなければいけない。逆に言えば、それができないのであれば、ローテーションに入るべきではない」と、頼もしさも格段に増している。

 豊田清投手コーチからの金言、「“誰々みたいな投手”ではなく、“隅田知一郎”という山を作れ」を胸に、ライオンズを代表する投手となるべく、さらなる成長を目指していく。

写真=BBM
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