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ヤクルト・松本直樹 頭をクリアにして打席へ入る/下位打線で光る

 

キャリアハイを更新中の今季。打撃面での貢献も光る


 自身の役割をしっかりと理解し、チームに貢献する活躍を見せている。プロ7年目を迎えた30歳捕手、松本直樹は9月15日時点で自己最多の53試合に出場。うち37試合に先発出場し、打率.272、1本塁打、8打点。6月8日の日本ハム戦(神宮)では先発のサイスニードを好リードし、2年ぶりの本塁打を放った。

 先発時に任される打順は六〜八番の下位打線。守備では相手打線を抑えるために試行錯誤しているだけに「塁に出ることで上位打線にランナーがいる状態で回せる。自分がキャッチャーをしていても、下位でチャンスをつくられたときのほうが大量点につながることが多いと思う。大事じゃない打順なんてないですが、下位で出塁して、上位に回せるという意味ではすごく大事な打順だと思います」と下位に座る打者たちの重要性を捕手目線で説いた。

 今季は、古賀優大が故障で長期離脱し、内山壮真も開幕から出遅れた。さらに、正捕手の中村悠平もシーズン中に2度離脱するなど危機的な状況の中、存在感を発揮したのが松本直だ。打撃で意識していることは脳内の整理。「今自分は何をしなければいけないのか、状況を整理して打席に入るのは意識しています。迷わず自分のバッティングをして、相手のピッチャーに向かっていけるように打席に入る前に頭をクリアにしています」と明かした。

 下位で出塁すれば、村上宗隆オスナサンタナら強力な上位打線が待っている。勝利のため、自身の役割を全うする。

写真=BBM
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