![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=33784&contents_id=p_page_015)
マウンドから威力あるボールを投げて打者を封じ込めた
今年のエースは
才木浩人で間違いない。昨シーズンまで
青柳晃洋、
伊藤将司、
村上頌樹らが勝利数で上回ったが、2024シーズンの才木は文句がつけようがないパフォーマンスを示してきた。
「自分を見ているファンには、思い切って投げているところを見てもらいたいですね」
アレンパ(連覇)を狙った今季初登板は3月31日の
巨人戦(東京ドーム)だった。開幕から3戦目の日曜日で、そこから「サンデー才木」が続いた。
しかし、交流戦明けの6月25日の
中日戦(倉敷)からは、登板日が火曜日になった。相手のエース級と投げ合うことが多いカードの「頭」に変更されたのだ。
「火曜日の男」として8試合マウンドに上がった。才木の安定感が認められた証拠だが、それに応える投球を続けてきた。またチーム連敗を止める「勝てる投手」に成長していった。
「チームが連敗して回ってくるたびに、俺で止めるか! という気持ちでいっぱいでした」
プロ初の2ケタ勝利は、8月20日の
ヤクルト戦(京セラドーム)だった。7回3安打無失点。10勝目をマークし、一皮むけたところをあらためて証明した。
立ち上がりから飛ばして失点するケースも目立ったが、
梅野隆太郎とのバッテリーで打たれたあとは目先を変えるなど修正力も身につけたようだ。
タイトル争いにも参戦ており、完全なエースにのし上がった。早い話になるが、来シーズン以降も、その座を守り続けることができるかに注目したい。
写真=BBM