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阪神・西勇輝 伝統ある背番号「16」を輝かしいものに/伝統を背負って

 

阪神では背番号「16」を着ける西勇


 虎の背番号「16」と言えばチームを支えてきた伝説のナンバーでもある。現在それを背負っているのが先発ローテーションを守ってきた西勇輝だ。

 かつては名三塁手の三宅秀史、現監督の岡田彰布が16番だった。ピッチャーではエース級だった上田二朗、現在一軍投手コーチの安藤優也が着けてきた。

 オリックスから阪神に移籍して6年目の今季は8月まで6勝4敗、防御率1.70と好成績を収めていた。打線の低迷もあり、得点力との絡みで勝利数は伸びなかったが安定感を示した。

「投げることが仕事です。年間を通して好パフォーマンスを続けながら、何とかゲームをつくっていくのは先発の役割なので、そこにこだわっていきたい」

 8月21日のヤクルト戦(京セラドーム)では6回3失点で6勝目をマーク。これが他球団から阪神に移籍してきた投手の球団史上3人目となる通算50勝目の区切りだった。

 三重・菰野高からオリックスに入団した西勇の背番号は実績を残し「63」から「21」に変わっていった。そのオリックス時代には74勝を稼いだ。

 今季に話を戻すと優勝の行方が混とんとした9月に入り、突然勝てなくなった。3連敗を喫して6勝7敗で負け数が上回ってしまったのだ。

 西勇は「0点で(ベンチ)に帰ることが大事」と語っていたが9月23日には一軍登録抹消(一軍にチーム帯同)になった。クライマックスシリーズを前にはフェニックス・リーグに参加。2024年の最後に存在感を示したい。

写真=BBM
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