
虎視眈々と来季のレギュラーを狙う小幡
来シーズンこそはチャンスをつかみ取りたい。みやざきフェ
ニックス・リーグ、秋季キャンプでアピールを続けたのは、遊撃争いをする
小幡竜平だった。
今シーズン前は「木浪(
木浪聖也)さんを超せるようになりたい」と意気込んだが、最終的にはサブ的な存在に終わった。木浪を抜けそうで、抜けないことに変わりはなかった。
昨季127試合に出場した木浪が6月に死球により左肩甲骨骨折に見舞われた。代わって小幡がショートで出場。試合にも慣れ、活躍し始めたときに今度は本人にアクシデントが降りかかった。
7月17日の
巨人戦(東京ドーム)、左太もも肉離れの負傷で戦線離脱してしまった。6月末から11試合連続ヒットを放つなど安定感を見せたところだっただけに無念であった。
せっかくのチャンスを逃したこともあって、今季は50試合出場にとどまった。当面のライバルは木浪だろうが、自身のレベルアップを図りたいところだ。
秋季キャンプでは「いかに速球を強く打てるか」をテーマに置いた。新任の
小谷野栄一打撃チーフコーチからトップの位置を確認するなどのアドバイスを受けてきた。
「やっぱりレギュラーで出ているメンバーは打てないと言っても、それなりに打ってますから。強く、低い打球を意識するようにしています」
藤川球児新監督になってレギュラー争いも白紙の状態だ。小幡は「追い込まれたあとも当てにいかずしっかり振りたい」と意気込む。来春こそは、遊撃の競争から抜け出すつもりだ。
写真=BBM