苦しいシーズンが終わった。
DeNAに移籍した
京田陽太から選手会長を引き継いでから2シーズンが経過。どちらも最下位。11月23日に行われたファンフェスタで締めのあいさつに立つと、ファンの前で頭を下げた。
「
中日ドラゴンズは今年も最下位に終わり、3年連続の最下位となってしまいました。選手一同、連日たくさんファンの皆さんにたくさん応援してもらったにもかかわらず、このような成績になってしまったことを申し訳なく思っています。申し訳ありませんでした」
プロ8年目の今季は初の開幕投手を任されるも、本来の投球ができない試合が続き、13試合、4勝5敗、防御率3.76に終わった。シーズン終了後には
立浪和義監督が退任し、井上新体制になった。
就任直後のナゴヤ球場。柳が屋内練習場でピッチングをしていると、井上監督から沖縄秋季キャンプのメンバー入りを告げられた。「来年に何としてもつなげるために、死に物狂いでやります」。若手に交じって鍛え直すことを決意した。
井上監督は「来年に復活を期するという気持ちがあるなら、若手と同じ全部のメニューをこなすぐらいの気構えがないと復活なんかできないよっていう話をしたときに『行かせていただきます』と。決意を感じた。じゃあ、そうしようかと」と語った。
その沖縄では初日からブルペンで100球を投げ、午後はひたすらランニング。ゼロからの出発にふさわしい時間を過ごした。来季は野球人生をかけたシーズンになる。
写真=BBM