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西武・村田怜音 ケガが「運命だった」ことを証明するために/年男の決意

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1年目の昨季、一軍出場は4試合のみだったが貴重な経験を積んだ


 昨年5月11日楽天戦(ベルーナ)でのデビュー戦で初スタメン出場、初安打。その後も4試合連続でスタメン起用された村田怜音だったが、4試合目の15日の日本ハム戦(エスコンF)で守備時に左膝後十字靭帯損傷の大ケガを負い長期離脱に。とはいえ、身長196センチ、体重110キロを誇る大型新人のパワフルな打撃は迫力満点。『ロマン砲』と称され、近い将来のクリーンアップとして希望を抱かせるまでのアピールができたことは、個人としてはもちろん、主砲不在のチームにとっても大きな収穫だった。

 そして、膝のケガも9月23日のイースタン・ヤクルト戦(CAR3219)で実戦復帰を果たし順調に回復。秋季キャンプにも帯同してフルメニューをこなしており、「問題なく野球ができています」と2年目のレギュラー奪取にメラメラと燃えている。リハビリ期間中も、「やるべきことを一切、手を抜かずやり切ったという自負がある」と村田。トレーニングなどのフィジカル面ももちろんだが、さらに一軍のホームゲーム時には3連戦中2試合は直接球場で観戦し、出場4試合で得られた“一軍レベルの感覚"を失わない努力も怠らなかった。

「映像で見ると、捕手が出すサインや構えが見えて、配球が分かってしまう。でも、現地でバックネット裏から見ていると、『次の球は何が来るんだろう?』と考えて見られるので、すごく勉強になる」。特に「万波中正さん、郡司裕也さん(ともに日本ハム)など、右の長距離打者の打席に注目して見ている」とも話していた。

 このケガが「運命だった」ということを、必ずや2025年に結果で証明してみせる。

写真=BBM

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