新婚の“イケメン右腕”が、プロ2年目も奮闘を誓う。高島泰都は、昨年8月8日の
西武戦(京セラドーム)で先発登板し、5回1安打無失点の投球でプロ初勝利をマーク。笑顔で上がった試合後のお立ち台では“衝撃”の宣言をした。
「8月4日に入籍したので(ウイニングボールは)奥さんにあげたいです」
まさかの結婚報告に球場内は騒然。大きな拍手が送られると、右腕の白い歯がキラリと光った。
結婚相手は同学年の一般女性で、社会人1年目に知人の紹介で出会った。「遠距離なので(勤務先の)東京から毎朝応援してくれる。それを力にしています。励ましの言葉をくれたり、自分一人じゃないのは、すごく大きかったです」と、記念球を見せつけた。
2023年秋のドラフト会議で、5位指名を受けて社会人・王子から入団。新人年の昨季は、開幕当初は救援での登板も、シーズン中に先発に転向するなど多彩な働きで21試合に登板し、2勝2敗4ホールド、防御率4.02の成績をマーク。「低めに集めることを意識した」と話すように、カットボールやツーシームでボールを動かし、打者の芯を外してきた。「真っすぐも変化球もしっかりと投げ切ることができていた。少しは自信が持てたのかなと思います」とルーキーイヤーを振り返った。
オフにはオーストラリアで行われたウインター・リーグにも参加して、異国の地でハングリー精神を培った。増えた家族のために、2年目も全力で腕を振る。
写真=BBM