知性とユーモアがあふれる性格で、中継ぎ陣の兄貴分と慕われる高梨雄平は、父になった。昨年11月の契約更改では国内FA権を行使せずに残留し、3000万円増の推定年俸1億5000円、年俸固定制の3年契約を結んだ。同時に、「9月に子どもが生まれました。今日、ジャイアンツとの契約ができましたし、家族のためにより一層頑張っていきます」と、第一子となる長男が誕生していたことを公表した。

　オフのイベントでは、赤ちゃんのおむつ替えを行っていることも明かし、「家でずっとやっていて、かなりハマっています。いろいろと奥が深い」とイクメンぶりを垣間見せ、父としての役目にも向き合っている。

　家族のためにも本業でさらなる高みを目指す。プロ8年目の昨季は、4年連続50試合以上となる51試合に登板。4勝(3敗)、25ホールド、防御率2.04の成績で、4年ぶりのリーグ優勝の原動力となった強固なブルペン陣を支えた。

「ありがたいことに(年俸を)上げていただいた。『もらった年数の分を働くぞ』という気持ち」と心構えを新たにして迎える2025年シーズン。個人的な目標には「制圧力のある投手になりたい。少し球を速くするのと、落ち球と速い曲がり球を覚えたらランクがまた上がると思う」と平均球速2、3キロ増、50試合以上の登板を掲げた。数字に残らないリーダーシップやムードメーカーとしてもチームに貢献する32歳。チームでも家庭でも“柱”になる。

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