
家族の支えを受けながら今季も野球に打ち込んでいく
プロ5年目を飛躍の年にしたい。
中野拓夢が年明けの自主トレーニングからチームのため、そして家族のために燃えている。
「今年は90周年という記念すべき年なので、リーグ優勝、日本一を奪還し、ファンに喜んでもらえるようにしたいと思っています」
昨年1月に3歳年上の一般女性との結婚を発表した。生涯の伴侶を得たことで、やる気倍増のシーズンが2025年も続く。
あるインタビューで夫人の手料理を聞かれると「それよく(周囲からも)聞かれるんですよ。全部おいしいんですけど」と照れながらも答えている。
「山形から芋を送ってもらって、それで作ってもらう芋煮ですかね。里芋、ネギ、肉と……。しょう油と砂糖の配分を間違うと、まったく違う味になるんです」
実家の母による「おふくろの味」を夫人が受け継いだ。特に体重が落ちる傾向が強い夏場を芋煮パワーで乗り切るつもりだ。
24年のシーズンは二塁へのコンバートを果たした23年に挙げた数字に届くことができなかった。今季は、その反省を生かしながらさらなる飛躍の年にしていく。
昨秋のキャンプで取り組んだ打撃改造を進化させ、守備力の向上、減少した盗塁数もアップさせたい。
「近本さん(
近本光司)が出たらつないで、出られなかったら出ることを意識する。盗塁もマイナスなことを考えてしまっていた。自分らしい二番をつくりたい」
公私に充実したシーズンにするために、さらなる進化を目指していく。
写真=BBM