
打率3割を目標にキャンプでバットを振り込んでいる西川
ここ数年、「外野のレギュラー不在」と言われ続ける中で昨季チーム外野手トップの104試合に出場、うち82試合で先発起用されたのが
西川愛也だった。現時点で頭ひとつ抜けていると言っていいが、本人に楽観的な考えはない。「去年は去年。しかも昨季はチームの成績が悪かったこともあって、『なるべく若手を使う』という感じだったと思う。でも今年は分からないし、ほかの選手の平均値も上がっていたら求められる平均値も変わるので」と目をギラつかせる。
今季こそセンターのレギュラーを完全につかみ切るためには、昨季打率.227に終わった打撃が課題だと自覚する。「とにかくヒットを打つのみ」と言葉はシンプルだが、そのために自主トレから徹底的にバットを振り込んできた。昨年に続き「現在のNPBの左打者の中でトップクラスのバットコントロールと言える好打者」だと大リスペクトする
中村晃(
ソフトバンク)に師事。
「自分は引っかけが多いので、そこについての助言や右投手、左投手、それぞれへの目付けの仕方などを聞きました」
出場試合数が激増したことで経験値が増えたこと、また、その中でも年間通して練習量は落とさずにマシンに向かい続けて鍛えた技術や体力も相まって、「『去年よりも良い』と言ってもらいましたし、実感もある」と、打球の質や打席内容の向上に手応えをつかんでいる。
守備面では昨季失策0。「攻めた中での無失策だったのが一番良かった。今年も変わらずやっていきたい」と胸を張る。
着々と成長遂げる25歳。ライオンズのセンターは誰にも譲らない!
写真=BBM