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楽天・宗山塁 大きな期待を力に変えて「自分も早く(プロの球に)慣れるようにしたい」/ライバルに差をつけろ!

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初の対外試合では攻守走でアピールした宗山


 プレー同様に、淡々と取材に応じた。沖縄・金武町で行われている春季キャンプの第1クールを終えると「まずは4日間、体に不安なく練習できた。そこが一番よかったかなと思います」。時折見せた笑顔からは、余裕も感じた。

 5球団競合の末、楽天に入団。明大時代の24年春、すでに侍ジャパンに選出された遊撃手は、1軍スタートとなったキャンプから高い守備力を披露した。変則的なバウンドのゴロも、難なくさばく。球際にも強くスローイングも正確。捕球から、送球に入る動作にも無駄が無い。守備に関しては抜群の安定感を誇る。

 ただレギュラーが確約されているわけではない。三木肇監督は村林一輝と競わせる方針。24年、侍ジャパンに選出された村林の守備もチーム随一。両選手とも、守備に関しては甲乙つけがたい高いレベルでの競争になる。

 昨季、自己最多となる139試合に出場した村林との争いに勝つための鍵となるのは、やはり打撃だろう。東京六大学リーグでは2年春に首位打者を獲得しており、打撃でも非凡な能力を持っていることは間違いない。問題はプロの球に対応出来るかどうか。第1クールでは、ブルペンで打席に立った。昨季11勝の藤井聖の球を見た新人は「自分も早く慣れるようにしたい」と意気込んだ。

 日本代表の井端弘和監督にも飛躍を期待される逸材。キャンプでは一挙手一投足に注目されるが「ファンの方あってのプロ野球。夢と希望を届けられるような選手になれれば」と意気込む。村林とのハイレベルな戦いを制し、1年目から躍動する。

写真=BBM

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