やんちゃな土田龍空が一軍戦力に割り込む。一昨季の114試合から昨季は17試合に終わった背番号45。新生・井上竜となった
中日。指揮官が代われば起用法も異なる。まずは開幕一軍に入りたい。
キャンプ序盤からハッスルした。キャンプ初実戦となる2月8日。紅白戦に一番・遊撃でスタメン出場した。初回先頭打者で右越え本塁打を放ち、死球を挟んだ第3打席では左前打を放った。
すでに行われていた実戦形式のメニュー・シート打撃でもヒットを放っていて3打数3安打。結果を出した。「手の力を抜いて、下半身から振られて打つようにしました。長打力につながっていると思います」。
オフには登録名を「龍空」から2年ぶりに本名に戻した。「1年目の気持ちを忘れないように、フレッシュな気持ちで頑張ります」と語る。
井上一樹監督だったから、キャンプ一軍の北谷組で過ごす。指揮官は「遊撃は村松(
村松開人)が一歩抜けているところにライバルとして土田を抜てきした。ハツラツさを出してくれれば、あいつ(土田)にもチャンスはある」と語る。振り分けで井上監督自ら、土田を指名した。
「龍空はお調子者。おだてれば、どんどん伸びていくタイプ。村松の今年に懸ける思いをこっちも分かっているし、真面目にコツコツ取り組むタイプ。負けん気は強い。バチバチになってくれればいい」。竜の遊撃争いは熱くなった。3年連続最下位からの逆襲。土田が二遊間ライバルに割って入る。
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