
キャンプから順調な調整を続け、2年ぶりの開幕先発ローテーション入りをつかんだ[写真=矢野寿明]
偉大な記録に挑戦するシーズンとなる。球界最年長の45歳左腕、
石川雅規が開幕に向けて順調に調整を進めている。3月4日の
ソフトバンクとのオープン戦(みずほPayPay)では、4回1安打無失点と好投。
柳田悠岐、
近藤健介、
山川穂高、
栗原陵矢らが並んだ強力打線を40球で抑えた。
「結果がゼロで本当に良かったですし、ある程度狙ったところに投げられたのかなと思います。もうしっかりと結果を残すというところだけですよね。ストライクゾーンでしっかりと勝負するというか、もはや何をしない、何をするじゃなくて、結果を残すためにやるだけなので、それができて良かったかなと」
今季勝利を挙げれば、
工藤公康(元
西武ほか)、
山本昌(元
中日)、
三浦大輔(元横浜・
DeNA)らを超えてプロ野球新記録の24年連続勝利を達成する。目標に掲げる通算200勝までも、残り14勝。一つ一つの積み重ねの先に金字塔が見えてくる。
高津臣吾監督も「キャンプから全体的に状態はいい。投げ方がすごくいい。打球方向が一定しているというか、こういうタイプは左に飛ぶとか、こういうタイプは右に飛ぶとか、彼らしい打たせて取る投球ができている」と評価。また、3月15日の出陣式では「神宮での開幕投手を務めてもらいます」と4月1日の本拠地開幕戦(対
広島)に先発させることを発表した。
沖縄・浦添キャンプではあらためて直球を見直してきた。最速は130キロ台だが、球速がすべてではない。「原点は真っすぐだと思っている。いかにスピードガン以上に感じさせるかが大事。質のいい真っすぐを目指していきたい」と貪欲だ。燕一筋24年目。今季もファンを魅了する。