安田尚憲は、勝負の1年に挑む。
昨季は思うような結果が出ず、悔しい1年になった。CSファーストステージで本塁打を放つ勝負強さを発揮したものの、公式戦を含めたシーズン本塁打はその1本にとどまった。
一方で、23年オフにアメリカ・ドライブラインで自主トレをともにした同い年の
日本ハム・
清宮幸太郎は飛躍の年となった。
「清宮だけじゃないですけど、同世代の選手が頑張っている姿、活躍している姿を見るのは、自分がこういうシーズンだったこともあり、悔しいっていう気持ちがあります」と昨年11月の契約更改の場で胸の内を明かした。
「もっとやらないといけない、という気持ちにもしてくれる。清宮もおそらく前半戦は苦しんだのに、後半戦でしっかり活躍しました。自分もあきらめずに、しっかりと練習していけたら」と刺激を受けた。
今年1月の自主トレは「しっかりと今決めてやっているところを集中してできるように」と1人で練習に励んだ。
春季キャンプはB班の宮崎・都城でスタート。
サブロー二軍監督、福浦一・二軍総括打撃コーディネーター指導の下で「今までにないくらい、バットを振ってきた」と自分を追い込んだ。
プロ8年目を迎える2025年シーズン。ファンからの期待も大きい。三番・三塁で先発出場した3月19日の
楽天とのオープン戦(ZOZOマリン)では本塁打も飛び出した。
「毎年そうですけど、勝負の年だと思います。生き残っていけるかどうかっていうのももちろんそうですし、自分の野球人生にとっても」と25歳は覚悟を語った。
写真=川口洋邦