
早くも存在感を発揮する三森
新たな戦力どころか、
DeNAのキーマンにもなりそうな気配だ。「ケガなく一年間、しっかりと試合に出られるようにしたい。ケアにも気を使いながら、走攻守でやっていきたい」。昨年オフ、
ソフトバンクからトレードで加入したのが
三森大貴。4月1日の
阪神戦(京セラドーム)でさっそく存在感を発揮した。主砲の
オースティンがコンディション不良で欠場。「三番・右翼」で今季初先発した。
本職は二塁で内野登録。外野でのスタメンはプロ9年目で初めてだった。
三浦大輔監督は「三森のセンスの良さというところを、コーチから聞いていた。慣れないポジションですけど、いい起爆剤になってくれればと思った」と狙いを説明。期待以上の働きで応えた。1対1と同点の6回に一死から中前打。直後に二盗を決めた。「警戒されて考えることが多くなれば、相手によりプレッシャーをかけられる」と相手先発の
才木浩人を揺さぶり、打者9人の攻撃で3得点。右翼守備も無難にこなした。3安打2盗塁と走攻守で勝利に貢献。「スピードのある選手。打線のバリエーションも増えたかな」と、いい意味で三浦監督を迷わせた。
ソフトバンク時代の2022年から2年連続で100試合以上に出場。常勝軍団の空気を吸い、着実に技量を磨いてきた。主将の
牧秀悟らと同じ98年世代。「イケイケなイメージ」と新天地に溶け込もうと懸命だ。翌2日の阪神戦でも、1点を追う6回に同点二塁打。本塁を踏んだのが牧だった。そもそも故障さえなければ、十分にレギュラーを狙える力の持ち主。“ハマの軍師”が開花しそうだ。
写真=BBM