
先発陣が低調の中でも、昨季と変わらぬパフォーマンスを発揮している
9月7日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)。
藤井聖が6回を投げ1失点で、チームトップタイとなる6勝目を挙げた。5安打を浴びながらも粘りの投球を見せ「最少失点で粘り切れた」と安堵の笑みを浮かべた。
本人の言葉どおり何度もピンチを迎えながら、なんとかしのいだ。まずは初回。一死満塁のピンチを背負ったが、
栗原陵矢をスライダーで二ゴロ併殺に仕留めた。毎回のように走者を背負うも、失点したのは2回だけ。多彩な変化球を低めに集めて、的を絞らせなかった。
4四球を与えたが、頼もしさも感じた。3回一死、
柳町達に四球を与えたが落ち着いていた。続く栗原をチェンジアップで二ゴロ併殺に封じ、無失点で切り抜けた。「四球も出したけど全然気にせず、大丈夫だという気持ちで投げた」。ピンチを背負っても、冷静さを保てるメンタル。昨季チームトップタイの11勝を挙げた左腕は、チームのエースと呼べるほどの投球術を持っている。
2年連続で開幕投手を任された
早川隆久は今季、3度も二軍降格を命じられるなど、9月21日時点で2勝8敗と大苦戦。昨季は藤井と同じ11勝をマークし、エースと目された男が期待を裏切るような投球内容が続いている。
藤井も同日時点で21試合に登板して6勝6敗。防御率は3.08。昨季と比較すると、満足な結果を残せているとは言えないかもしれない。それでも先発投手の多くが低調な中、意地は見せている。「変に気負わずやっていけたらいいのかな」。淡々と、冷静に。さらに成長を遂げ、誰もが認めるエースになる。
写真=BBM