ルーキーイヤーを締めくくる一戦は、もどかしさが残る登板となった。
佐藤柳之介は、今季最終戦の10月4日の
ヤクルト戦(マツダ広島)に先発して5回3失点で敗戦投手に。自らの暴投などで追加点を献上した4回は、2四球も絡んで自滅した。
主砲・
村上宗隆から2三振を奪い、意地は見せたが「一個一個の部分で、まだ一軍のレベルにない」と、素直に実力不足を受け止めた。
プロ初先発となった6月29日の
中日戦(バンテリン)で6回2安打無失点の好投でプロ1勝を手にした。球団の新人左腕の初登板勝利は、2006年の斎藤悠葵以来2人目だった。
ドラフト2位左腕の好デビューに、
新井貴浩監督は「期待していたけど、期待のはるか上」と称賛したが、2勝目は遠かった。
オープン戦のアピール失敗で開幕ローテ入りも逃した1年目は、救援1試合を含む6試合で1勝2敗、防御率3.60。即戦力の期待に応えられなかった。
打者に球速以上に感じさせる直球が持ち味だが、課題は明確。一軍25イニングで13四球、二軍でも99イニングで52四球だった。
「真っすぐには自信を持っているので、コントロール、精度をしっかりしないと」と、強く自身に言い聞かせて克服に取り組んでいく。
今秋から同期のドラフト3位・岡本駿、7月末に支配下昇格された21歳・
辻大雅が先発に挑戦。さらに
栗林良吏も、来季はリリーフから先発に転向し、今年以上にローテ争いの激化が見込まれる。
岡本は、1年目からリリーフで41登板と結果を残した。来季から同じ先発という土俵でのライバルとなる。負けるわけにいかない。
写真=井沢雄一郎