
後半戦からローテーションに定着。来季はフルシーズンでの活躍をみせてくれるはずだ
敵地を埋め尽くした虎党を黙らせるには十分の投球を披露した。10月29日の
阪神との日本シリーズ第4戦(甲子園)。先発を託された
大津亮介は5回3安打無失点で白星を挙げた。わずか59球。代打が起用されたため、余力を持ったままマウンドを譲った。「変に緊張することもなく、普段通り、球場が変わっても自分の投球をしようと思って投げました。自信を持ってマウンドに上がれた。自分らしい投球ができました」。この白星で王手をかけ、チームは悲願の日本一へと突き進んだ。
3年目の右腕は開幕ローテーション争いを繰り広げたが、先発3試合で勝ちがなく、5月半ばから2軍再調整を強いられた。7月21日の
西武戦(ベルーナ)で一軍復帰し、今季初勝利。「一番は悔しい気持ちが勝っていた。でも、自分の足りない部分を再確認できたと捉える良い期間にもなった。自分のやりたい、覚えたいことを全部やれた。だから今があるのかなと思う」。後半戦はローテの一角として、優勝争いの中でも堂々とした投球を続けた。L.
モイネロ、
有原航平、
大関友久、
上沢直之の「10勝カルッテト」に次ぐ存在として腕を振った。
日本シリーズでは不調の大関に代わり、4番手として大役を任された。
小久保裕紀監督も「夏場以降はローテの一角として自信をつけ、日本シリーズまでやってきた。今、持っている力を全てだそうというのが伝わってきた」とたたえた。後半戦の巻き返しは光ったが、シーズンでは6勝にとどまっており、来季はローテをまっとうし、初の2ケタ勝利を狙う。
写真=BBM