
プロ18年目を迎えた辛島は今年で契約最終年となる。「どういう形であれチームに貢献できるように」と言葉に力を込めた
非常に悔いが残るシーズンだった。4年契約の3年目。
辛島航は2試合に先発し2敗。計6回を投げ7失点で防御率は10.50。「複数年契約をしてもらっている中で、ケガが続いて貢献できていない、力になれていないという申し訳ない気持ちです」と悔しさをにじませた。
昨季は6年ぶりに開幕ローテ入りを果たしたが、度重なるケガにも悩まされ、4月10日に登録を抹消されると二軍暮らしが続いた。2026年は契約最終年。さらに10月に36歳を迎える年男でもある。節目の年に万全で臨むべく、昨年10月には左肘関節クリーニング手術を受けた。試合復帰までは3〜4カ月を要する見込みだが、術後の経過は順調。11月上旬にはスローイングを開始した。
2月の沖縄・久米島キャンプでは、打者相手への投球を見込む。目標を問われると「まずはしっかり治すこと。どういう形であれチームに貢献できるように、一日一日やっていきたいと思います」と言葉に力を込めた。24年は一軍登板なしと苦しい時間が続いているが、このままでは終われない。
東日本大震災が発生した11年当時からチームに在籍する現役選手は辛島だけ。左腕は当時リハビリ組で、仙台市内で地震を経験した。また、海外FA宣言した
則本昂大が
巨人に移籍し、昨シーズン限りで
岡島豪郎と
島内宏明が引退したため、13年の日本一を経験した現役選手も辛島だけとなった。左腕は「何とかチームの力になりたいと思っています」と意気込む。豊富な球種を生かした投球術は健在。球団の歴史も知るベテランが、存在感を示す。
写真=BBM