
5年ぶりの本塁打王を目指し、こん身の一発を積み重ねていく
もう一度、自らの価値を証明する――。2021年以来5年ぶりの本塁打王へ、今年35歳を迎える
杉本裕太郎がかける意気込みは、例年になく強い。
「この悔しさを、今年は白球にぶつけたいと思います。キャリアハイは常に意識している」
昨季は4年ぶりに規定打席に到達するなど119試合に出場し、16本塁打とOPS.758(出塁率+長打率)はチームトップ。「チームメートの規定(打席)に乗った選手のアップ幅を見てワクワクした」が、下交渉での提示額は900万アップにとどまった。自主トレなども重なり、今年1月28日にずれ込んだ契約更改は1000万円増の年俸7700万円でサイン。「思っていたよりも低かったのは率直な感想。でも、自分が思っていることは全部言えたので。スッキリしていますし、今は野球を頑張りたい気持ちしかない」。キャンプ中には井上亮オーナーが、本塁打王獲得なら年俸を倍増すると宣言したことに、「倍じゃ足りないです。3倍で!」と、ウィットに富んだ返しで躍動を誓った。
32発を放った5年前を越す活躍へ、オフは合同自主トレを行った
西野真弘から股関節の使い方などを学び、チーム随一のミートセンスの極意を得た。キャンプ期間中も「
太田椋と2人で打撃について“こっちのほうがいい”みたいなことを話し合って。切磋琢磨しています」と、若手に負けず奮闘中だ。「できたら開幕カードで打てたらいい」と、あと1本と迫る通算100本塁打を通過点に、
ラオウがこん身の一発を積み重ねる。
写真=BBM