
キャンプから精力的にアピールをしている。4年ぶりの二ケタ勝利を目指す
プロ14年目の今季も、
東浜巨はホークスのユニホームに袖を通す。2022年にノーヒットノーランを達成した右腕は、過去3年2ケタ勝利なし。不本意な結果が続く背番号16の表情は、今季に懸ける思いで満ちあふれている。プロ入りから様々な経験をさせてくれた
ソフトバンクを勝たせるために、だ。
昨オフ、大きな決断を下した。先発での登板機会を求め、国内FA権を行使。熟考の末、残留を決めたのは年を越したころだった。自身の去就に深く思い悩む日々が続く中、「怒られるのかなとか、不安な気持ちももちろんあった」と振り返るように、ファンからの厳しい視線も覚悟していた。だが、本拠地・福岡の街は温かく見守った。「そういった声は一切なく、『残ってください』『応援してます』という本当に温かい言葉を直接言っていただいた。それはすごく心に響きました」
チーム投手陣の最年長。練習姿勢などを含め、チームメートからの信頼も厚い。春季キャンプは調整を一任されるS組所属ながら、自らその立場を返上。「年齢としては一番上ですけど、まだまだ若い子たちと一緒に汗水流しながら練習していきたいと思いますし、いいライバルとして競争できたら」。4日のキャンプ初ブルペンでは105球の熱投を見せるなど、若手とともに汗を流す日々を続けた。
12球団でも屈指の先発陣だけに、オープン戦からアピールする立場。「1年間通してしっかりできるための準備をしていきたい」。気持ちを新たに迎える生え抜きの2026年。再び力強く、眩く輝きを放とうとしている。
写真=BBM