
プロ初登板で無失点ピッチングを披露
右肘の手術を乗り越えた5年目26歳が、真新しい背番号「59」のユニホームで一軍の舞台に立った。
ソフトバンクの
大竹風雅が21日の
西武戦(ベルーナ)でプロ初登板。チームが初回に6点を失う苦しい展開の中、2回から二番手としてマウンドへ。2イニングを無安打無失点に抑え、プロ初奪三振も記録。2四球に「緊張はしなかったけど、課題が残る投球だった」と冷静に振り返った右腕が、堂々たる存在感を示した。
4月18日に4年ぶりに支配下選手に返り咲いた。まさに苦労人だ。ドラフト5位で東北福祉大から入団も、1年目の4月に右肘内側側副靱帯(じんたい)の再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、オフには戦力構想外。育成選手として再出発していた。「(術後)1年目の頃は結構暗く、絶望的だった。けど、やっぱり投げられる喜びを再認識できた」
リハビリを終えると、
千賀滉大との自主トレに参加。「変化を恐れるな」と助言を受け、フォームを大幅に変更して大きな成長を遂げた。ファームでは防御率5点台での昇格。倉野投手チーフコーチ兼ヘッドコーディネーター(投手)は「ポテンシャルはあるので『これは化ける可能性があるんじゃないか』って僕は思ってますね」とその期待度の高さを示す。
春季キャンプで自己最速を更新した155キロの直球と、落差のあるフォークが武器。「絶対的守護神になりたい」。支配下復帰の会見で語った目標に向け、まずはプロの第一歩を踏み出した大竹。リリーフ陣に離脱者が相次ぐ中、どん底から這い上がった右腕がチームの救世主となるか、大きな期待がかかる。
写真=BBM