
打率、本塁打、打点の打撃3部門で好成績を残す佐藤輝
佐藤輝明は「地元に恩返しがしたい」との思いを胸に、毎年子どもたちと触れ合う機会を設けている。シーズンオフには、甲子園球場のある西宮市内で野球教室を開催。未来を担う少年少女たちへ、自らの経験を惜しみなく伝えてきた。
「ファンに勇気を与えられるのがプロだと思っています。西宮で育って、西宮のチームにいましたから。僕自身も原点というか、子どもたちからいい影響を受けています」
西宮市立甲東小1年時に少年野球チームへ入団。子どもたちには「楽しむためには、まず上手になること」と、自身の経験を重ねながらエールを送る。
高校は「家から近かったから」という理由で仁川学院高へ進学したが、3年夏は兵庫大会初戦敗退。甲子園は近くて遠い存在だった。それでも近大を経てプロ入りすると、持ち前の長打力を武器に球界を代表するスラッガーへと成長した。
昨季は前年の16本塁打から一気に40本塁打、102打点をマークし、自身初の本塁打王と打点王の二冠を獲得。三塁手としてベストナインとゴールデン・グラブ賞にも輝き、攻守両面で飛躍を遂げた。
今季は春先にWBCへ出場し、こどもの日の5月5日の
中日戦(バンテ
リン)では9号ソロを放つなど、少年少女の前で存在感を示した。「いいところを見せられた」と笑顔を見せた一発は、子どもたちへの何よりのプレゼントとなった。
5月は2日から3試合連続で打率4割台を維持するなど、打率でも上位争いを演じ、本塁打、打点と合わせて三冠王も現実味を帯びている。
連覇を狙う
阪神の四番は「去年と一緒はあり得ない。常に変えている」とさらなる進化を誓う。地元への感謝を力に変えながら、球界を代表する主砲へと歩みを進めている。
写真=BBM