昨季5試合登板だった
中日の2年目左腕、吉田聖弥投手が「8回の男」に定着した。
昨季は勝利もホールドも、もちろんセーブもなかった。5試合で計9イニングを投げて、被安打10、与四球5、失点6(自責5)、防御率5.00だった。それが2年目には別人になった。
着手したのは昨季141キロだった平均球速のアップ。もちろん、社会人・西濃運輸時代よりも下がっていた。
オフは西濃運輸でトレーニングし、春季キャンプイン。キャンプ後にはチームメートの大野が沢村賞を獲得した2020年の動画を見た。
「僕には、肩の付け根から投げているように見えました。極端に言うと、でんでん太鼓のようなイメージです」。実際に取り入れて、手応えを得た。
2年目が始まると
田島慎二、
高山郁夫の両二軍投手コーチに「短いイニングで出力を出してみよう」と提案された。完全な中継ぎ転向だった。
球速は上がり、二軍で成績を残して一軍昇格。出した結果で信頼を得て、セットアッパーへ成り上がった。
新人王の資格も持っているが、「それは考えないようにしています」。目標は胸にしまって、堂々とマウンドへ上がる。
写真=BBM