
シーズン終盤に調子を上げ、勝利を積み重ね、防御率も安定している平良
8月25日の
日本ハム戦(ベルーナ)で2023年以来、自身2度目の10勝目を挙げた
平良海馬。昨季は抑えとして31セーブを挙げてセーブ王のタイトルを獲得し、その翌年に先発だけで2ケタ勝利をマークするという偉業を成し遂げた。NPB史上初の快挙となったが、平良本人は「特に」と淡々。格別な達成感はない。
一方で9月12日までの21試合先発、11勝4敗、防御率1.36の数字は、同時点で防御率はリーグトップ、勝利数は同2位タイと2つのタイトルが視野に入る。以前から、相手投手や打線の状態によっても左右されることから「僕がコントロールできるものではない」と勝敗数に対するこだわりはないだけに、球界屈指の剛腕が狙うのは「最優秀防御率」だ。
2位の同僚・
隅田知一郎は防御率2.21と大きく差をつけているが、タイトル奪取のためには平良には大きな課題がある。「投球回数」だ。「チームの試合数と同じ」と定められている中、平良は常にギリギリのラインを走る。登板すればランキングの対象となるが、中6日を経ると対象外となるという状態を繰り返していた。
原因は安定性だろう。もともと最速160キロを誇る出力タイプのため完投型ではないが、今季は状態が悪い日もあり、1回、3回で降板した試合も。規定投球回到達のベースとされる「1登板6イニング」の目安を下回る5イニングでの降板が3回あった。しかし、直近では5試合連続で7イニング以上を投げている。
現在の投球回は132回。規定投球回の143回まで残り11回で、順調にいけば到達は十分可能だ。規定投球回をクリアすれば、2冠の可能性もさらに高まってくる。
写真=BBM