チームでただ一人、開幕からローテーションを守っているのが、エースの東克樹だ。春先から先発陣に故障や不調が相次いだ中、安定感ある投球で引っ張り、8月19日の
巨人戦(横浜)で4年連続の二ケタ勝利を達成。球団の左投手では
野村弘樹を抜いて単独最多で「けがせず4年続けられているのは大きい」と胸を張る。
その試合では7回無失点と好投し、今季17度目のクオリティースタート(QS、先発で6回以上投げて自責点3以下)を記録。通算136度目の先発で100度目のQSとなり、達成率は73.5%を誇った。節目の到達は球団最速。さらに到達時の最高QS率をマークしたことからも、いかに先発の役割を果たしてきたかが分かる。
9年目の30歳は「4年連続で1年間ローテを守ることについて、もっと学んでもらいたい」と若手に提言する。今季は5年目の深沢や2年目の篠木らが先発で頭角を現した。ともに打ち込まれた試合もありながら、深沢はプロ初完封、篠木もプロ初完投を経験した。
東は1年目の2018年に11勝を挙げて新人王に輝いたが、19年は4勝にとどまり、20年には左肘の手術を受けた。浮き沈みを味わってきただけに「絶対に壁にぶち当たると思う。そこでどう乗り越えるか。そういったところを見て感じてほしい」と後輩たちに語りかける。
背中で示すのみならず、篠木らには登板間の調整法について助言を送っている。「1年結果を出してすごかった選手はいっぱいいる。続けるからこそプロとしての価値がある」。エースの自覚十分に先発陣を導く。
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