終盤に粘りを発揮した究極のスモール・ベースボール

千曲川硬式野球クラブとの決勝は1対1の9回裏に三番・渡嘉敷がサヨナラ安打を放って劇的な形で優勝を決めた/写真=佐藤博之
クラブチームの日本一を争う第41回全日本クラブ野球選手権大会が9月2日から4日間にわたって
西武プリンスドームで行われ、九州代表のビッグ開発ベースボールクラブが初優勝。4試合中3試合は9回に決勝点、残る1試合はタイブレークを制し、驚異の粘りで頂点に立った。「沖縄で野球している選手たちの受け皿になりたい」という思いから沖縄県那覇市で2008年に創設されたビッグ開発ベースボールクラブ。
登録区分はクラブチームだが、選手は不動産を扱うビッグ開発や関連会社に勤務しており「練習は週に4、5日で、だいたい3~4時間くらい。主に午前中に練習をして午後からは各自の仕事に励んでいます。専用グラウンドはないので、2、3月のプロのキャンプの時期は球場を使った練習もままなりません」と、話すのはビッグ開発の創業者で現会長も務める下地剛監督(東洋大)。しかも、スカウト活動は一切していないというスター不在のチームだが、13年にクラブ選手権本大会に初出場。翌年は全国で1勝し、今年は日本一を目標に掲げて厳しい練習に耐えてきた。
「毎週土曜は走り込みに当てていて・・・
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