熱きペナントレースが終了し2025年の顔が出そろった。今回から不定期でタイトルホルダーたちの声をお届けしていこう。第1回は楽天の新ヒットメーカーから。もがき続けた10年。今年も決して順風満帆ではなかったが荒波を乗り越え、初の称号を手にした。 取材・構成=阿部ちはる 写真=桜井ひとし 雑念を払い野球と向き合う
昨季遊撃のレギュラーとして139試合に出場したものの、今季はその座が確約されてはいなかった。開幕スタメンの翌日は途中出場。ポジションをつかみきることができず、規定打席に到達したのは5月25日だ。その後は安打を量産し9月12日まで3割を維持。終盤は苦しんだものの、ライバルの猛追を振り切って10年目にして初のタイトルを獲得した。 ――最多安打者賞獲得おめでとうございます。シーズン終盤には
日本ハムの
清宮幸太郎選手が迫り、最後は1安打差。清宮選手の存在は意識していましたか?
村林 気にせずやりたいなとは思っていましたが、気になっていたというのが本音ですね。打ちたい気持ちは強くなっていましたから。その中で獲得できたことは素直にすごくうれしいです。
――シーズン中とタイトルがかかった中ではまた違う思いも感じていた。
村林 そうですね。すごく貴重で、僕の野球人生において大事な経験ができたなと感じています。こうやって最後、獲りきることができたというところが今後にも生きてくると思いますね。また、打ちたいと思っても打てる世界ではないので、あらためて1本打つ難しさを痛感しましたし、やっぱり野球は難しいですね。
――シーズン終盤は打てない苦しみも味わいました。今振り返ってみて、その要因がどこにあると感じていますか。
村林 実力じゃないですかね。今の現在地と言いますか。やはり打てるとき、打てないときは絶対にありますから、これが今の実力と受け止めて、できることを常に模索していた感じでした。
――特に実力不足を感じた点とは?
村林 頭の整理の部分が大きいですね。打ちたい気持ちがある中で、でもそんなに簡単に打てるものでもない。その折り合いのつけ方ですかね。試合に対しての頭の整理というのが大事だなと、あらためて再確認しました。
――悔しいスタートとなった2025年。それでも終わってみればタイトルホルダーです。あらためてどんな1年になったと感じていますか。
村林 すごくすごく大きな1年になりました。野球人生においてもとても貴重な経験ができましたし、自分としてもすごく成長できた1年。そしてまだまだ成長できると感じた1年でもありますね。
―― 一番成長を感じた部分とは?
村林 試合に出られない時期もあり、出れてもまた出られない時期があったり。プロ野球ですから仕方がないことですがその難しさは感じました。ただ、僕は今まで順風満帆の野球人生ではなかったので、今までのその経験が生きた部分もあります。どういう状況でも『やるしかない』というところは変わらないですし、試合に出ていないときでもいい準備を継続できたその強さという部分に、すごく成長を感じましたね。試合でいい結果が出る確率は少ないのですが、その中でも・・・
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