3年春に計測した最速148キロは、05年にプロ入りした右腕・松家卓弘(元横浜ほか-現香川中央高教諭)の146キロを上回り「東大史上最速」と言われている。東京六大学で未勝利ながら、潜在能力の高さは誰もが認めるところで、進路に注目が集まる。 
東大は1997年秋の5位を最後に昨秋まで最下位が続く。また、勝ち点奪取も2002年秋以来遠ざかる。昨年はチームで年間2勝をマークし、今年は当然、それ以上の成績を求める
取材・文=佐伯要、写真=BBM 速い投手から勝てる投手へ
山本俊は、「東大史上最速」の称号を持つ右腕だ。
2年秋の法大1回戦で147キロを記録。東大からプロへ進んだ松家卓弘(元横浜ほか)が記録した146キロを上回ると、3年春の明大との開幕戦では148キロまで伸ばした。
180センチ86キロと東大ではひときわ目立つ体格から、力のある直球のほか、スライダー、スプリットなどで投球を組み立てる。今秋のドラフト候補としてリストアップしているNPBスカウトもおり、山本は「プロに行けるものなら行きたい」と言う。
東大・浜田一志監督は「東大だから注目されているだけでしょう。昨秋の防御率は10.20ですよ。そんな投手がプロに行くことはない」と辛口だが・・・
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