大宮東高校時代は公式戦登板なし。ノンキャリアから大学で地道なメニューを取り組み、レベルアップしてきた。3年秋に得た確かな自信を、4年春につなげる。 取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明 
高校時代の最速は138キロ。3年間で17キロアップを遂げ、最終学年では158キロを狙っている
2022年12月3日。坊っちゃんスタジアムがざわついた。侍ジャパン大学代表候補強化合宿の紅白戦。1人2イニングという限られたチャンスで
冨士隼斗は存分に持ち味を発揮した。全22球のうちストレートは20球。自己最速タイの155キロを計測するなど、150キロ超は15球を数えた。慶大・
廣瀬隆太に一発を浴びたものの、2安打1失点(2奪三振)。大学球界を代表する右の大砲・廣瀬は、ボールが見えづらいほどの球威に圧倒されたという。
インパクト十分のパワーボールを披露した一方で、高めに浮くボールが多かったのも事実。この日、勝負は度外視で、個々の対戦に集中すればよかった。ほぼ初対戦の相手打者はボール球を振ってくれたが、実戦においては見極められてしまう可能性もある。とはいえ、粗削りな部分を含め、最終学年に期待を持たせる投球だった。ネット裏で視察した大学日本代表・大久保哲也監督も力のあるストレートを評価し・・・
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