50メートル走で6秒を切る俊足を武器に、今春の関甲新学生リーグで1試合5盗塁のリーグタイ記録をマーク。新潟の大学からは初の野手としてのNPB入りを目指す。 取材・文・写真=岡田浩人 
関東一高時代から俊足ぶりは注目されていた。大学でさらに、磨きをかけている
左打席から飛び出した瞬間、あっという間にトップスピードに入り、一塁を駆け抜ける。
大久保翔太は大きな腕の振りとストライドが特長の韋駄天である。
4月16日の関甲新学生リーグの作新学院大戦で、一番打者・大久保は初回に四球で出塁すると、二盗、三盗を決めた。第2打席では右前安打で出塁し、すかさず二盗。さらに5回にも安打で出塁すると二盗、そして三盗を決め、「1試合5盗塁」のリーグタイ記録をマークした。
「相手投手のセットポジションや打者へ投げるタイミングを見ながら、今日は行ける気がする……と思っていました」
その俊足が知れ渡ったのは2019年の夏の甲子園だった。関東一高(東東京)の一番打者として、ベスト8進出。4試合で放った5安打のうち、4本が内野安打。4盗塁を決め、ダイヤモンドを駆け抜けた。高校時代からその足に注目していた新潟医療福祉大・佐藤和也監督(現総監督)はそのずば抜けた脚力をこう評した。
「セカンドゴロが、セーフになる」
首都圏の強豪大学からも誘いがあったが・・・
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