気持ちの強さ、積み重ねた練習量は誰にも負けない。あとは成果を実戦で発揮するのみである。ポテンシャルは間違いない好素材で、春にブレークの予感がする。 取材・文=小川誠志 写真=矢野寿明 
あと2キロで150キロの大台であり、学生ラストイヤーで155キロを目指している
理想とするピッチャーの背中を、ずっと追いかけてきた。「自分も絶対、プロ野球選手になる」。大学4年生になっても、その気持ちは変わらない。ドラフトイヤーに勝負をかける。
「兄が大海さんと函館東シニアでチームメートだったんです。ずっとあこがれていて、大海さんみたいになりたいと思って、自分も駒大苫小牧高に進学しました」
北嶋が尊敬する投手として名前を挙げる「大海さん」とは、
日本ハム・
伊藤大海のことだ。伊藤は函館東シニアから駒大苫小牧高へ進み、2年春にはセンバツ出場。苫小牧駒大へ進学後、2年時、3年時には侍ジャパン大学日本代表の一員として国際試合に出場するなど活躍し、2021年ドラフト1位で日本ハムへ入団した。ルーキー年の東京五輪では金メダル、昨年のWBCでは世界一に貢献。プロ3年でNPB通算27勝を挙げ、今季も先発ローテの軸として期待されている。
指導15年で最も努力した選手
北嶋は5学年上の兄・凌太さんの影響で小学校3年生のときに野球を始めた。凌太さんと函館東シニアの同期だった伊藤を、北嶋は・・・
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