主将として今春は苦しいシーズンを過ごした。10戦全敗。立命大として初の屈辱で、関西学生リーグの最下位に沈んだ。チーム状況が厳しい中でも自らを見失わず、初の首位打者は価値が高まってくる。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
高校時代は50メートル走6秒0の俊足だった。現在もスピードあふれるプレースタイルで、遠投100メートルと身体能力が高い
京都市北区にある立命大グラウンドの一塁ベンチには、4部門の目標数値が掲示してある。すべてピラミッド型になっており、一つひとつ段階を積み重ね、最終到達点を目指すという。投手は「与四死球0、チーム防御率1.50」。守備は「守備率10割」。走塁は「シーズン15盗塁、3S(スタート、走路、スライディング)」。竹内翔汰の専門分野の打撃だと「ライナー、間を抜くヒットを目指す→ファーストストライクをとらえる→簡単に三振しない→チーム打率.280→1試合4得点以上」と、明確な設定となっている。
今春から片山正之監督が指揮した立命大は、関西学生リーグで同校初の10戦全敗。勝ち点0で、2022年春以来の最下位に終わった。主将・竹内は回顧する。
「10敗すべてが、力負けではありません。自分たちが、圧倒的に劣っているのではない。すべて接戦でしたし、ちょっとした差です。練習で課題を克服していけば、数字が引っ繰り返ってもおかしくない」
京大は2019年秋以来の勝ち点2、4位。史上最高タイの順位に躍進した「西の最高学府」から学ぶことがあったという。
「弱い部分を素直に認め、一方で強みを生かしていくことが徹底されていました。それは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン