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岩崎峻典(東洋大・投手) 東都一部へ押し上げる153キロ右腕「自分も早くプロへ入って、内星龍と投げ合いたい」

 

4年生として、後輩に最高の置き土産を残して卒業する。東都大学二部リーグに所属する選手にとっては「一部昇格」は最大のテーマ。自身の希望進路を実現させる意味でも、勝負の秋を控えている。
取材・文=小川誠志

活動拠点である川越キャンパス内のグラウンドで地道にレベルアップしている[写真=小川誠志]


 最速153キロを誇るストレートにカットボール、スプリット、フォークなど多彩な変化球で打者を打ち取る。投手としての総合力の高さ、大事な試合で力を発揮できるハートの強さが岩崎峻典の大きな魅力だ。「ここ一番で力を発揮する能力が自分の強み。気持ちの強さには自信があります」と言葉に力を込める。

 履正社高2年夏には1学年先輩の左腕・清水大成(東邦ガス)との二本柱で初の全国制覇。中森俊介(ロッテ)と投げ合った明石商高(兵庫)との準決勝では6安打10奪三振で1失点完投勝利。星稜高(石川)との決勝では7回途中、同点の場面から救援登板、2回1/3を無失点に抑え、歓喜の輪の中心に立った。

 東洋大では1年春からリーグ戦を経験。1年秋から3年春までは二部での戦いを余儀なくされたが、一部に復帰した3年秋、開幕週の亜大2回戦で岩崎は一部初白星を4安打完封で飾っている。そのシーズン、チームは最下位と苦しみ、二部優勝・駒大と再び入れ替え戦を戦うことになった。入れ替え戦初戦に先発した岩崎は8回まで無安打投球を続け、9回二死満塁で降板したものの、8回2/3を投げ1安打無失点で勝利投手になった。結果的に東洋大は・・・二部降格を喫したが、岩崎の快投は見る者に強い印象を残した。

 東洋大OBで、左腕投手として日本ハム巨人で計7年間のプレー経験を持つ乾真大コーチは・・・

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