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阪下漣(東洋大姫路高・投手) 名門復活の切り札「コントロールでは日本で一番になりたい」

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試合後の取材対応。報道陣とのやり取りは理路整然としており、自身の考えを言語化できる。目的意識が明確であり、マウンドでも冷静に自己表現できる。強豪復権へ、大きな期待が寄せられている。
取材・文=大平明 写真=田中慎一郎

テンポとリズムの良い投球が持ち味。1試合を投げ切るエースとしての自覚も備わっており、託したくなる存在だ


制球力の絶対的な自信


 2019年夏の甲子園決勝。履正社高が星稜高を下して初の全国制覇を遂げた。この試合を当時、小学生だった阪下漣は現地のスタンドから見つめていたという。「履正社高が入っていた一塁側ベンチのすぐ後ろから見ていたのですが、打線が分厚く、その中でピッチャーもしっかりとしているという印象でした」

 時は流れ、東洋大姫路高に進学。同校で指揮を執るのは、阪下の目の前で履正社高を日本一へ導いた岡田龍生監督である。22年から母校を指揮している。

「岡田監督にはコントロールと配球について気を付けるように、ずっと言われています。特に変化球が浮いて、半速球がストライクゾーンにいってしまうと長打になるので、しっかりと低めへ投げることを意識しています。昨秋の地区大会でケガをしたときはイメージトレーニングをしていたのですが、変化球の軌道を意識することで、これまでよりも一段階、良い精度で投げられるようになりました」

 変化球はカットボール、縦と横のスライダー、カーブ、フォークを操る。

「フォークは余裕のあるときしか投げていないのですが・・・

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