昨年、東都大学リーグで春秋連続首位打者。2シーズン続けてのタイトル奪取は日大の先輩・長野久義(巨人)以来だった。打率が残せて、長打もある。NPB各球団が興味を示す右の強打者である。 取材・文・写真=小川誠志 
アベレージを残せるのと同時に、大学通算6本塁打と一発で試合を決める能力もある
こだわる全打席集中
負けられないゲーム、勝敗を決する場面で大仕事をやってのけた。
昨秋の東都大学一部リーグ戦第3週、国学院大2回戦が行われた10月4日は、日大の創立135周年の記念日。大貫進一郎学長が始球式を務め、林真理子理事長も神宮のスタンドで観戦。日大にとって絶対に落とせない試合だ。9回を終えてスコアは3対3と両者譲らず、タイブレークの延長戦へもつれこむ。2点を追う11回裏、一死一、三塁、2ボール2ストライクからの5球目、141キロ内角速球をとらえた。打球は左翼席へ吸い込まれていく。逆転サヨナラ3ランだ。
メモリアルデーを劇的な一発で飾り、谷端将伍は「スタンドには応援してくださる方がたくさん来てくれていて、なんとしても勝つところを見せたかった。声援のおかげで打てたと思います」とホッとした表情を見せた。
3年生だった昨年、春は打率.327、秋は同.417と高い数字を残し、2季連続首位打者を獲得。東都一部リーグでの2季連続首位打者は2006年、日大の先輩・・・
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