堅守で攻撃型捕手。どの球団も、喉から手が出るほど欲しい逸材である。昨秋は全国準優勝、今夏は国際舞台でも存在感を示し、プロの評価は高まるばかりだ。 取材・文=小川誠志 写真=矢野寿明 
立命大では背番号「39」を着け、強いこだわりを持つ
自ら祝う22歳の誕生日
二塁送球タイム2秒を切る強肩、アベレージとパンチ力、そして勝負強さも備えた「打てる捕手」として
西野啓也は注目を浴びている。「今秋の目標はリーグ戦MVPとドラフトで指名されること。ドラフト上位でプロへ行きたいです」と学生最後のシーズン、そしてドラフトに向け意気込む。
この夏、国際試合での活躍で評価を上げた。侍ジャパン大学代表に選ばれ、7月の第1回ワールドカレッジベースボールチャンピオンシップ(WCBC)に出場。2試合に途中出場し、2打数2安打1本塁打3打点と勝負強さを発揮して優勝に貢献した。
台湾との予選ラウンド第3戦では6回から途中出場し、7回には大会初打席で左翼席へ2ランを打ち込んだ。この一本でスコアは12対1となり、日本は7回
コールドで勝利を収めた。
アメリカとの決勝ではタイブレークの延長11回表、2点を勝ち越したのち、二死一、三塁の場面、代打で打席に立つ。左前に適時打を放ち、優勝を決定づける貴重な追加点をたたき出した。決勝が行われた7月15日は自身22歳の誕生日だった。「最高の誕生日になりました。自分自身に、誕生日プレゼントをあげられたかなと思います」と笑顔を見せる。
大学ジャパンには西野と同じドラフト候補の捕手である
渡部海(青学大4年・智弁和歌山高)、
前嶋藍(亜大4年・横浜隼人高)がいたため、マスクをかぶったのは台湾戦での2イニングのみ。それでも高い打撃力と勝負強さを存分にアピールした。代表を率いた鈴木英之監督(関西国際大監督)も「西野の働きが素晴らしかった。台湾戦ではホームラン、最後のタイブレークでの3点目も非常に大きかった」と活躍をたたえた。
同年代のライバルと大学代表で一緒にプレーしたことからも、大きな収穫を得ることができた・・・
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