大卒入団1年目はコンディション不良により、本来の力を出し切れなかった。入念な体づくりを経て、2年目に才能を開花させた23歳。試合終盤の大事な場面でこそ、勝負強さを発揮してみせる。 取材・文=高田博史 写真=山田次郎 
マウンド上ではメンタルが安定しており、パワーピッチングが持ち味
吉報を待つのみ
今季最後の登板は、富山のベースボールパーク高岡だった。10月3日、今シーズンの独立リーグ日本一を決める「グランドチャンピオンシップ2026」準決勝。四国リーグ王者・徳島インディゴソックスは、九州アジアリーグ王者・北九州下関フェ
ニックスと対戦した。
4対6の7回表から救援した
石井康輝は、2回を無失点。7、8回とも1四球を与えたが、危なげなく投げ終えている。試合は北九州下関が10対6で勝利し、徳島は初戦で姿を消すこととなった。試合後、強い風が吹きつける球場入口付近で石井を見つけた。どこかすがすがしい表情をしている。口を突いて出てきたのは、ドラフトにかける思いだった。
「もう、やることは全部やったので、これで結果がダメでも、納得はできるかなと思います」
どんな2年目でした? と聞いた。
「本来、これをしたくて入ってきたので。やっと自分のしたいことができたのかな、と思っています」
10月22日のドラフト会議を目前に、あとは吉報を待つだけである。
我慢のルーキーイヤー
2025年1月26日。大型ショッピングモール「ゆめタウン徳島」で、徳島の新入団選手発表会見が行われた。真新しいスーツ姿の新人選手22人がお披露目され、その中に石井もいた。自身の目標をしたためた色紙には、ストレートに「NPB」と書かれている。
初登板は対
ソフトバンク三軍1回戦(25年4月15日、筑後)だった。5点を失った8回裏に・・・
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