
オレが阪神に入団したときには、三塁のレギュラーで若き四番として地位を確立していたカケさん[左]。オレの入団1年目の自主トレで見たスイングの速さは今でも覚えているよ[写真=BBM]
85年の日本一は四番・掛布がいたからよ
新しい年を迎えたと思ったら、もう1月の終わり。キャンプインまでカウントダウンに入った。早いものだ。各球団、選手は準備を進めている。いよいよプロ野球のシーズンよ。オレも2月、春季キャンプを見にいく。ホンマ、楽しみだ。
その前の話題。それが野球殿堂のこと。このほど発表された中、うれしいことがあった。オレのことはいい。今回は掛布(
掛布雅之)さんのエキスパート表彰での殿堂入りが決定した。現役時代からこれまで、濃密な関係だっただけに、ホンマに喜ばしいことと素直に拍手を送りたい。
掛布さん、あえて普段どおりに「カケさん」と呼ばせてもらうが、出会いはいまから45年前の1980年やった。実は79年の12月に初めて会っている。オレがドラフトで阪神に指名され、某スポーツ新聞が掛布-岡田の対談を企画。球団や大学に黙って進めたものやった。結果、後日に1面で「掛布、岡田の夢対談」と報じられたが、そのスポーツ紙はルールを犯したとして球団、大学側から出禁を食らった……というオチがあった。
オレはドラフトで6球団から1位指名を受けたが、そのうちの5球団から「三塁を空けていますから」とのあいさつがあった。たったひとつ、それがなかったのが阪神やった。そらそうよ、三塁にはすでに球界を代表する勢いNo.1のカケさんがいるんやからな。
入団が決まっての1月・・・
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